想像移住

進む時間の速さに追いつけない

台湾旅行3日目(行く場所がなくなってからが本番)

台湾旅行3日目、起床即身支度して昨晩目星をつけた朝食屋へ。

世界豆漿大王、めちゃくちゃ美味しい

お店の女将さんが日本語堪能、弾けるようなスマイル、店内に猫までいて、まだ食べてないのに僕はたいそう気に入ってしまった。

豆漿という豆乳スープと焼餅?という中華風パンを注文した。ここまでで食べた何よりも美味しいなあ、と思いながら食べる。黙々と食べる。出勤前にテイクアウトしていく人がかなり並んでいた。ここは人気店なのだ。

コンビニでコーヒーを買ってホテル前の公園でぼんやり過ごす

大変うまい朝ごはんが食べられて満足した足取りでファミマへ。ホットコーヒーを買ってホテル前に公園のベンチで30分ほど何もせずに座っていた。

見たことないでかい鳥がいて興奮した。近づいても逃げない。台湾の人たちからするといつもそこにいる存在なのか、誰も気に留めていない。でかい鳥なのに。

台湾の大きめの公園では朝から運動に励む人が多い。縄跳びするおじさんや、太極拳っぽいことをしている団体。眺めているだけで時間が過ぎる。

見たことない鳥

旅行中に思うこと①

台湾旅行をしていてずっとすごく楽しい。楽しいのだが、台湾が楽しいのか、現実逃避が楽しいのかわからない。少なくとも旅行中は次の仕事のことを考えなくていい。将来のことを考えなくていい。金の心配も今のところ必要ない。子供もいない。妻は寛容で優しい。旅行中は家事や夕飯の準備をする必要もない。

やり残したタスクも特にない。誰からの連絡を待つ必要もない(これが結構重要、以前営業職をしていたときはずっと着信やメールを気にする必要があって休まらなかった)。

台湾旅行に関していうと、台湾の人たちが普段着に金をかけていない感じが気に入った(偏見かもしれないし失礼な話だが)。日本みたいに着飾ったりピカピカの清潔な服じゃなくて、とりあえずあるものを着ている感がある。

建物も綺麗とは言えないし、飲食店もそこまで清潔ではない。店員の接客も適当というかへり下りすぎない。

他人の目を気にしなくていい感じがとても気に入った。旅行中だからかもしれないけど。

お土産を買いにサニーヒルズへ。

試食

ホテルをチェックアウトしてバスに乗り込み、パイナップルケーキの有名店「サニーヒルズ」へ行った。妻からの唯一の依頼、ここのパイナップルケーキをお土産として買ってきてほしいとのこと。

試食という名のカフェ利用ができた。パイナップルケーキ?とか思って食べたが、想像していた味とは違いかなり美味しい。これまで食べてきた全お菓子の中でもかなり上位に入る美味しさである。

美味しすぎたのでバックパックに詰め込めるだけの量を買った(12個買った、家で妻と共に、九分で買った烏龍茶のお供として食べている。)

サニーヒルズの前にもいい感じの公園があったので20分くらい日光浴をした。

台湾の原宿と言われる西門へ行く

特に予定もないので、台北駅方面へ向かいつつ、若者の街「西門」へ行く。西門は台湾の原宿的な位置づけらしい。だとしたら僕はあまり原宿が好きではないと言える。行ったことないけど原宿。そもそも30代半ばの男はターゲットじゃないのだろう。

昼食、謎の団子が入ったスープと謎の汁なし麺とルーロウ飯を食べた。スープが美味しかった。白玉かと思ってたら中に肉の餡が入っていて、肉汁がジュワッと滲み出る。スープは薄味で団子との相性が抜群だった。

西門にいてもどうしようもないので台北植物園方面へ向かう。

Peloso Coffee Roastersとかいう最高のカフェ

コーヒーを飲みたかったのでカフェへ入った。特に期待せずに入ったのだが、ここがとてもいいカフェだった。

若い男性の店員さんの物腰がすごく柔らかく、声の出し方が中華系の人のそれではない。店内は薄暗く、丁度良い音量でジャズが流れている。おそらくウェス・モンゴメリー。映画版トニー滝谷のポスターが貼ってある。大量の本が置いてあって自由に読むこともできる。

自分でカフェをするならこういう店にしたいと思うような場所だった。家をこういうインテリアにしても良いなあ、とも思った。

そして、特筆すべきは雰囲気だけでなくコーヒーがとても美味しいという点である。酸味が効いていて華やかな香りのあっさり系。台湾でこういうコーヒーを飲めると思ってなかったので驚いた。

美味しい珈琲

台北植物園

カフェ近くの台北植物園へ行ってみた、無料で入れる。植物がたくさんあるでかい公園。こんなん好きに決まってるやん、的な場所である。結果としては、かなり好きな場所だった。

ぐるっと2週して、良い感じのベンチに座った。それだけしかしてないので書くべきことがない。暑くなってきたら虫が増えるし蜂もいるかもしれないので、いくなら春までにいくべき場所だな、とか思う。

旅行中に思うこと②

旅行は行くべき当初計画した場所に行き尽くした後に行く場所が本当の目的地なのでは、と思う。今回の旅行は2泊でも十分満足できる日程だった。しかし3泊したからこそ良いカフェに入れたし、美味しい朝食を食べることもできた。植物園や公園で心ゆくまでぼんやりすることができた。

気に入った場所もあまり好きじゃない場所もあった。生きていれば色々あるし、納得いかないことや現状に満足できないこともある。それでもやっていくしかない、という気持ちになった。できるだけ心地良い空間と人間関係、心身の健康を保っていきたい。

桃園空港内のカプセルホテルへ

場所がめちゃくちゃわかりにくい

台北市内を後にして、桃園国際空港へ向かう。明日の飛行機が6:45発なので空港内のカプセルホテルに泊まる。

場所が分かりにくいけど、清潔でスタッフも親切、寝るだけなら十分すぎるホテルだった。近くに同じフロア内にコンビニもあるし、椅子や机もたくさんある。早朝便で行き来する際には次も利用したい。

翌朝5時起きで準備して、帰国した。

カプセルホテルなのにダイソンのドライヤー
帰りの飛行機、狭すぎる

帰国して海外旅行の効能を感じる

今回初めて一人で海外旅行をした。「若いうちに海外に行った方がいい」とよく聞くが、なぜなのか、日本でいいじゃんと思っていた。

しかし海外旅行には海外旅行をすることの効能があると感じた。特にその効能は帰国後に実感する。

福岡空港について、博多駅までバスで移動したのだが、なぜかいつもの博多に思えない。国外の人の視点でいつもの街を見てしまう。これが視野や、見識、物の見方が広がるということなのか、どうかはわからない。けど、いつもの街がすこしだけ違って見えるのだ。(翌日にはいつも通りの生活に戻ってしまったとしても)

海外で観光したり異なる文化に触れることも、食べたことないものを食べることも

、もちろん楽しい。だが、それよりも帰国後の方がもっと楽しい。俯瞰して自国のことを見られる視点を持てる。

帰国後の海外旅行ブースト感

ここは日本だし、言葉がわかる。何より安全清潔親切丁寧。そう思うとなんだってできる気分になる。スタバで注文したことないメニューも注文できる。店員さんがイケててシュッとしていても全然臆することなく。(僕はスタバの店員さんが怖い)

海外旅行ブーストがかかってる間にブレーキを離して慣性の法則を効かせてググッと前に進んでいきたい。